『漢方勉強会~耳鼻咽喉領域』|山梨県甲府市のいのうえ整骨院

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『漢方勉強会~耳鼻咽喉領域』

2019/05/27 | カテゴリー:院長ブログ

みなさん

こんにちは!

 

先日は東京・茅場町で漢方勉強会に参加してきました。

 

今回のテーマは耳鼻咽喉科領域に対する勉強会でした。

 

耳鼻咽喉科領域と言えば今年は「花粉症」が例年よりひどい人が多い

 

という感じがいのうえ整骨院に来院される患者様を診ていても

 

特に感じる年だったと思います。

 

「花粉症と言えば漢方薬では“小青龍湯”が有名ですね。」

 

小青竜湯はアレルギー性鼻炎の標準処方と言えます。

 

アレルギー性鼻炎でも顔色が悪くて(青白く)、くしゃみ、鼻づまり、鼻水でも水様鼻水が

 

特徴とするアレルギー性鼻炎に適しているといわれます。

 

小青龍湯に入っている生薬は

 

麻黄・甘草・桂皮・芍薬・乾姜・半夏・細辛・五味子

 

が含まれます。

 

小青龍湯の構成される生薬である

 

麻黄の役割としては咳を鎮める鎮咳・痰を切る去痰・炎症を緩和する抗炎症・

 

発汗を促す発汗・熱を冷ます解熱作用があります。

 

肝臓の役割は生薬同士をなじませる緩下・痛みを鎮める鎮痛・解毒作用・抗炎症作用・去痰作用

 

を期待します。

 

桂皮は解熱鎮痛作用・鎮静鎮痙作用・消炎作用・保健強壮・発汗作用があります。

 

芍薬は鎮痛・鎮静・鎮痙・抗炎症・血圧降下という作用を期待します。

 

乾姜では芳香健胃・矯味・解熱鎮痛・抗炎症があります。

 

半夏は鎮静・鎮吐・鎮咳・去痰・健胃となります。

 

この吐き気を鎮める鎮吐作用は他の生薬ではほぼみられない効果効用と言えます。

 

細辛は鎮咳・去痰・解熱・鎮痛・新陳代謝促進

 

五味子では鎮咳・去痰・強壮・強精・抗潰瘍、鎮痛があります。

 

多くの生薬が鎮咳・去痰・鎮咳・鎮痛・鎮静・抗炎症のある生薬であり、

 

それらを組み合わせて構成されていることがわかります。

 

山梨県のいのうえ整骨院では

 

整骨院内で「薬店開業」のできる「医薬品登録販売者」資格も持っています。

 

来院される皆様の健康に少しでも役立てるように

 

「漢方薬」の勉強にも力を入れています。

 

今回の「漢方薬勉強会」では

 

耳鼻咽喉科領域の学習を行ってきました。

 

前回ご紹介したというより、アレルギー性鼻炎の漢方薬としては

 

みなさんにおなじみの小青龍湯以外には

 

かぜの初期によく聞くといわれる漢方薬の中では一番有名と思われる

 

「葛根湯」では風邪などの熱性疾患の初期、耳鼻・咽頭・上気道の炎症を鎮めることに用いられるほか

 

アレルギー性鼻炎の鼻づまりや鼻の痛み、鼻漏にも適用範囲があり、

 

扁桃炎や上気道炎・鼻炎・副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・中耳炎に用います。

 

葛根湯に川芎と辛夷を加えた葛根湯加川芎辛夷では

 

文字通り葛根湯に川芎と辛夷を加えた漢方薬ですが

 

鼻詰まりや鼻漏が葛根湯を処方するよりも顕著な場合に

 

葛根湯加川芎辛夷を用います。

 

慢性副鼻腔炎・急性・慢性の鼻炎・肥厚性鼻炎・アレルギー性鼻炎・

 

花粉症・鼻閉・鼻茸に用います。

 

小柴胡湯の適用では

 

熱を下げながら体力を回復させて、咽頭炎・耳管の炎症・副鼻腔炎・中耳炎・

 

鼻炎・扁桃炎等に適用があります。

 

小柴胡湯の適応疾患としては耳鼻咽喉科領域以外にも

 

不眠症やヘルペス・腎膀胱疾患・胃炎や肝臓胆のうの病気にも適用があるようです。

 

小柴胡湯に桔梗と石膏をプラスした小柴胡湯加桔梗石膏は

 

咽頭炎や扁桃炎・外耳炎・アレルギー性鼻炎など

 

四逆散では

 

鼻炎やアレルギー性鼻炎に用いられます。

 

鼻腔や副鼻腔の炎症が慢性化した場合には

 

柴胡清肝湯が用いられます。

 

生薬の柴胡には消炎・解熱・抗炎症・抗アレルギー作用があります。

 

このように耳鼻咽喉科領域のごく1部の病気においても

 

シッカリとその人の症状はもちろん

 

漢方処方では脈診・舌診・腹診等をしっかりと行って

 

その人に合う漢方薬を処方してもらうことが大切です。

 

漢方薬はしっかりとその人の「症」に合えば効きます。

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