2025/05/28 | カテゴリー:院長ブログ
こんにちは
いのうえ整骨院〜K’sリカバリー鍼灸整体院〜です
自律神経とは何かという話です

人には中枢神経と末梢神経があります。
中枢神経とは脳と脊髄を指します。
中枢神経から出る脳神経や脊髄神経は末梢神経です。
末梢神経も
感覚神経や運動神経といった「体性神経」
交感神経と副交感神経の「自律神経」
に分かれます。
ではここから、自律神経にフォーカスして見ていきます。
先程も記述した通り、自律神経は、交感神経(主に活動時に働く神経)と、
副交感神経(主に休む時に優位になる神経)に分かれます。
自律神経の中枢は脳の中でも、間脳と言うところの、視床下部と言う部分にあります。
自律神経は、中枢神経である脊髄や脳から出てくる
末梢神経のひとつです。
交感神経「胸腰系」と言われており、
脊髄の中でも、胸髄、腰髄という、背中から腰の辺りから出てきます。
なので、臨床的な観点から言うと、交感神経を刺激したい時は
胸椎や腰椎の辺りにアプローチをかけるのがセオリーと言えそうです。
副交感神経は「頭仙系」とも言われ、脳と仙髄の辺りから出てきます。
なので、これも臨床的に言えば、脳とか仙骨の辺りにアプローチしてみるのがセオリーと言えそう。
ただ、自律神経症状はそんなに単純では無いので
理論上はそうであっても、アプローチしたから全て良くなるという訳では無いのです。
脳神経は12対あります。
その中でも副交感神経を含むのは
第Ⅲ脳神経の動眼神経
第Ⅶ脳神経の顔面神経
第Ⅸ脳神経の舌咽神経
第Ⅹ脳神経の迷走神経
の4つです。
脳神経をもう少し細かく見てみますと…
第Ⅲ脳神経である、動眼神経は眼球の運動や、瞳孔の調整、開眼など、眼の動きに関連が強いです。
なので、自律神経と眼の動きの関連は大きく
それゆえ、パソコンやスマホを多用し、目を酷使する方は自律神経が乱れる可能性が高いです。
逆に眼球を動かしづらかったり、瞳孔の調整が上手くできていない人は、
自律神経の状態に問題があると考察できます。当院では眼球の動きの検査も行います。
第Ⅶ脳神経である、顔面神経は表情筋を動かす運動神経と共に、
副交感神経は涙腺や唾液腺を支配し、また感覚神経では舌の前側(前2/3)の味覚を司ります。
まぶたが痙攣する人は、顔面神経の自律神経の状態に問題があるかもしれません。
第Ⅸ脳神経である、舌咽神経は嚥下、喉の感覚、舌の後ろ側(後1/3)の味覚などに関連があります。
辛いのが平気になったり、味付けが濃くなったり、
なんだか喉の調子が優れないなどの症状がある方は、注意が必要です。
第Ⅹ脳神経である、迷走神経は内臓との関わりが深いです。特に骨盤内臓以外の臓器に分布しています。
蠕動運動などにも関連が大きいため、
胃腸の調子が悪い人や、動悸のする人、息ぐるしさ、不眠、
早期覚醒等のある人は迷走神経の状態が悪いかもしれません。
また、強い痛みやストレスを感じた際に生じる
「迷走神経反射」も、この第Ⅹ脳神経が関わります。
この現象は、迷走神経が過剰に反応することで、血圧や心拍の低下が起こり、失神する方もいます。
自律神経症状(眼瞼痙攣、光過敏、咽頭部違和感、味覚異常、胃腸障害、不眠、早期覚醒…)などの
多くの症状は、第Ⅲ,Ⅶ,Ⅸ,Ⅹの脳神経に関与するものが多いですね。
呼吸をメインで行う、横隔膜も迷走神経が関与しているので、呼吸の改善は自律神経に影響が出やすいです。
当院では、自律神経測定器で自律神経の状態を測定できます。
その状態をみて、その方に合う治療方法を考え
鍼治療や電子温灸を用いてのアプローチやスーパーライザーや
半導体レーザーを用いた星状神経節へのアプローチ、メディストーンベッド、レメシス…etc
と、多方面からアプローチを行います。
自律神経の不調でお困りの人はお気軽にご相談お待ちしております。
山梨県甲府市伊勢2-12-17
いのうえ整骨院〜K’sリカバリー鍼灸整体院〜
055-227-9131