インピンジメントは衝突です!|山梨県甲府市のいのうえ整骨院

代表施術者:厚生労働省認可 柔道整復師 井上一仁

エキテンランキング1位獲得
  • 受付時間
  • 電話番号
アクセス

インピンジメントは衝突です!

2025/09/03 | カテゴリー:院長ブログ

山梨にお住まいの方、

こんにちは!

山梨県甲府市伊勢にある

いのうえ整骨院〜K’sリカバリー鍼灸整体院〜です

 

本日は前回の「野球肩ってなんだ?」の続きです!

前回は野球肩とは何かという話をしました。

その中で、インピンジメントが起こらないようにすることが重要、ゼロポジションが重要と書いたと思います。

野球に限らず、オーバーヘッド動作を伴うスポーツにおいて、

ゼロポジションを逸脱した動きを繰り返すことが肩関節の疾患の原因の大部分を占めます。

その肩関節疾患のなかでも、特にインピンジメントという病態が

オーバーヘッドスポーツでは多く、インピンジメントの繰り返しが、

痛みや炎症を長引かせる原因となります。

ですので、オーバーヘッドスポーツではいかにインピンジメントを起こさないか、

いかにインピンジメントを無くせるかがキーポイントです。

 

臨床的な観点から言うと、大きくわけて4つ

・flexibility(柔軟性)

・mobility(可動性)

・stability(安定性)

・coordination(協調性)

の全てが揃っている事がインピンジメントを無くす条件です。

 

細かく書けば、枚挙にいとまがありませんが…

・肩甲上腕関節の求心位獲得(安定性)

・肩後方構成組織の柔軟性

・肩甲胸郭関節の安定性、可動性

・ローテーターカフ(回旋筋腱板)筋力(安定性)

・上肢〜体幹〜下肢の協調性

少なくともこれらがひとつも欠如しないことが必要です。

 

なお、前回に続き野球肩にフォーカスしていますが、

オーバーヘッドスポーツ全てに共通して言える項目でしょう。

 

ひと口にインピンジメントと言っても、そのインピンジメントが、

どこで生じているのかを確認する必要があり、

前回も書きましたインピンジメントテスト等でその部位を特定していきます。

このインピンジメントテストが全て陰性となってから競技復帰する方が理想的です。

・肩甲上腕関節の求心位獲得について

野球歴が長くなるにつれ、肩甲上腕関節(肩甲骨の関節窩と上腕骨頭の関節)の位置が不正となる。

この状態はインスタビリティ(安定性が失われた状態)であり、

競技を続けるとインピンジメントの原因となる。

具体的には、肩関節周囲筋群のタイトネスによって、上腕骨頭の前上方偏位や、

回旋筋腱板の機能低下により、上腕骨頭の下方偏位に繋がる。

上腕骨頭の中心点と肩甲骨関節窩の中心点が合致した位置で関節可動域を獲得、

及び回旋筋腱板機能の改善が必要。

 

 

・肩後方構成組織の柔軟性について

肩甲帯(肩甲骨+鎖骨)の柔軟性も重要であり

CAT(combined abduction test)やHFT(horizontal flexion test)の左右差がない事で確認します。

投球側で、この柔軟性が失われていることが多く、CAT陽性では肩関節後方の関節包や、

肩甲下筋、広背筋、大、小円筋等の柔軟性低下を考えます。

HFT陽性では棘下筋、三角筋後部、小円筋等の柔軟性低下を考えます。

柔軟性か失われている組織のリリースが必要。

 

・肩甲胸郭関節の安定性、可動性について

肩甲胸郭関節はモビリティ(可動性)とスタビリティ(安定性)

どちらも必要なモスタビリティ関節と言われます。

肩甲胸郭関節は挙上、下制、前傾、後傾、上方回旋、

下方回旋、内転、外転と非常に多くの可動域があります。

また、肩甲上腕リズムと言う、

上腕骨:肩甲骨の動きが2:1で動くというリズムがあります。

特にオーバーヘッドスポーツにおいては、

上腕骨に対して肩甲骨がしっかりと追随して動く必要があります。

また、肩甲胸郭関節の安定性に関しては、肩甲骨内側縁に付着する

僧帽筋(下部)、菱形筋、前鋸筋等の筋肉の機能を診ます。

 

 

・ローテーターカフ機能について

ローテーターカフは回旋筋腱板とも呼ばれ、肩関節の安定装置の役割を持ち、

棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋という

4つの筋肉で構成される肩のインナーマッスルです。

これらの機能が低下すると、肩甲上腕関節の求心位が失われるなど、

肩の安定性の欠如をまねきます。

また、オーバーヘッドスポーツにおいて、

患側のローテーターカフが健側と比べ

著明に筋力低下がおこっている症例が数多くあります。

ローテーターカフの機能獲得が必要。

 

・最後に上肢〜体幹〜下肢の協調性

当然、野球は肩だけで行うスポーツではないため、

上肢〜体幹〜下肢までが強調して動く必要があります。

特定の動作を遂行する際、複数の筋群が適切に、

効率よく働く状態で、野球に限らず、全てのスポーツ障害予防に重要。

 

ざっくりとですが、野球肩を含むオーバーヘッドスポーツにおいて、

肩関節においてインピンジメントを失くすために必要なこと、

競技復帰に必要なことをまとめてみました!

山梨県内、甲府市内で

肩の痛み、スポーツ障害で肩を痛めてしまった人は

お気軽に山梨県甲府市のいのうえ整骨院K’sリカバリー鍼灸整体院まで

ご相談お待ちしております。

院長ブログ一覧へ戻る

アクセス(周辺マップ)

周辺マップ
鍼灸整体院
K'sパーソナル整体
メニュー
腰痛
肩こり・頚椎
関節痛・膝痛
矯正メニュー
自律神経系
スポーツ障害
交通事故

一覧を見る

最新情報

一覧を見る

最新情報カテゴリー